カテゴリ:フランスの音楽院( 5 )

教会コンサート



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次女が生まれた頃からずっとお世話になっているかかりつけのお医者さんが、Choeur d'Hommes(男性コーラス)の団長さんという二足の草鞋を履いてらっしゃるのですが、何ヶ月も前から、次女にフルート演奏で出演して欲しいとお願いされていました。

でも先生、次女のフルート聞いたことないのです・・・
心の中で信じきってる様子。頼んで大丈夫だと。(どこからそんな確信ができるのか、全く分かりませんが・・・)
コーラスを指揮しているのが女性の方で、この方がまたとても偉大な方で、世界にいる貧しい国の、才能ある子供たちを見つけ出して、奨学金で音楽の道を開くという大業もされてきたそうです。

その女性のお家へ一度お邪魔して、次女のフルートを披露し、是非演奏して欲しいという流れになりました。

コンサートはコーラスということもあって、教会で行われることが多いそうで、今回も例に漏れず。
試演奏してみると、フルートと教会というのはかなり相性がいいみたい。



今回はピアノ伴奏のないフルートソロ。
ドビュッシーの「Syrinx」ということで、僅かなミスもできないという状況で、でも成功すれば最高の演奏になること間違いなし。
実はお医者さん直々のお願いで、絶対この曲と指定がありました。どうやら何か特別な思い入れのある曲らしい・・・
高度な表現力が求められる、一見簡単そうに聞こえるけれど、実はとても難しい曲です。

いつものことですが、聞いている私は心臓の音が隣の人にも聞こえるのではないかというくらいの緊張っぷりで、心穏やかに聞くことはできず。「あぁ・・・早く無事終わって~」と1人心の中で叫んでいました。

どうやら演奏はうまくいった様で、コンサート後のレセプションでいろいろな方に声を掛けてもらった次女。また一つ小さな自信をつけて前進です。
音楽の力というのは本当にすごいですね。
ただ音楽があるだけでこんなにも団結でき、感動を分かち合え、人を感動させることができる。男性コーラスの方たちも本当に素敵な声の持ち主ばかりで、聞いていて本当に心地がよかったです。

次回のコンサートは土曜日。
また別の教会です。

さて、そんな次女もあと少しで高校生も卒業。
今は受験生真っ最中です。
フルートと学業の両立を目指すも、まだどこまで両立できるか確信もなく。
それでもどこまでできるか見守ってやりたい。

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先生から頂いたすずらん。

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そしてこちらは、先日音楽院であった演奏会でTさんから頂いたチューリップのブーケ。
お花を頂くのはこれが初めての次女。かなり感激していました。Tさん、本当にどうもありがとう。




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by luceannejulie | 2016-05-04 16:32 | フランスの音楽院

CONCERT DES LAURÉATS

5月のフルートの発表会から1ヶ月。
6月の初めのことですが、試験がありました。
吹いたのは伴奏のないエチュードのような曲と、発表会で吹いたドップラーの一曲です。

昨年の試験でsuperieurのクラスに入ることになって一年経ちました。
今年はそのsuperieur1年目の試験。
この日は、音楽院の近くに住んでいる、娘の昔のフルートの先生も聞きにきてくださったのですが、外部からの審査員4人と院長先生、そして、フルートの先生以外は、私と娘の昔の先生以外はいませんでした。
生徒が娘以外外国人ということもあって、両親がフランスに住んでいないというのも理由の一つなのだけれど。
昔、長女が沢山のバレエのコンクールに出ていた時のあの心臓ドキドキが、次女のフルートでも体験することになるとは・・・
実は、このストレスに耐えきれず、最後の方は長女のバレエのコンクールを見に行くことができなかった私。いつもオットに付き添いに行ってもらったのでした・・・
人の親になって初めて分かる、親の気持ちというやつです。
私は、ピアノを習っていたけれど下手っぴで、練習も沢山しないし、あまり上達しなかったのだけれど、そんな私の演奏を母は発表会でどんな気持ちで聞いていたのかな・・・。なんだか今更ながら、恥ずかしい気持ちが沸々と沸いてきます。

そんな娘のフルートの試験でしたが、普段衝突することが多い次女と私。
娘のフルートの演奏を聞くと、自己嫌悪に陥るのが常で。
ガミガミ口うるさい自分をどこかに葬ってしまいたいと思うのです。
今回も例に漏れず反省・・・
娘が勉強も、フルートも、両方全身全力で頑張っていることは分かっているのだけれど、日常の娘の態度にいつもカチンときてしまって、なんだかんだとぶつかることが多いのでした。

性格が似ているから衝突する。というのもあるのかな。

音楽の試験は、結果がその後口頭で発表され、審査員の方の助言や意見を直々に伺うことができます。
そうすることで、自分の直すべき点などを知ることができるし、審査員の方の声はとても重要なのです。

娘自身は今回の試験が終わった後、結果を待っている間、「全然ダメだった・・・」と凹んでいたのだけれど(ほとんど涙が出そうだった・・・)、娘の先生は「なんてこというの!?この前の発表会の時よりもずーっとよかったし、きっと審査員の人達はいいことだけ言ってくれるはずだよ」っておっしゃってくれました。
先生の予言?通り、結果は思っていた以上によくて、本来だったら3年くらいかけてやるsuperieurのクラスを1年で修了し、次のステップvirtuositéへ進めることに。
き・・・奇跡っ。

ディプロム授与式の前に開催される、CONCERT DES LAURÉATSで演奏することになりました。
これも奇跡。
今回の出演者の最年少。
うちの娘がこんなコンサートに出てもいいの?とかなり恐縮だったのですが、コンサートとディプロム授与式の後、知らないいろいろな方たちに(皆何かの偉い先生らしい)声を掛けてもらって、普段こんなこと素直に言わない娘も「なんだか嬉しい」と言っていました。
そしてまた、親友のCちゃんにピアノを弾いてもらい、本来だったら足の手術で入院されるはずだったフルートの先生が入院を一日延ばしてもらってコンサートに奥様と駆けつけてくださって、娘にとって最高の夕べとなりました。



余談ですが、パリを引き上げたのが夜中の11時半。深夜は工事などで高速が閉まることが多いパリ近郊で、今年も漏れなく高速閉鎖に巻き込まれたのでした。
我が家に着いたのは深夜12時半も過ぎていて、夜更かしに慣れていない私は翌日まで疲れを引っ張ってしまった・・・汗。

10時くらいまで明るいフランスの夏の夜も、さすがに11時過ぎだと暗くて写真はブレブレ・・・
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by luceannejulie | 2015-06-27 06:17 | フランスの音楽院

4年目にして夢が叶う日

一年ぶりの次女のフルートの発表会は、学校でも一番最後の発表会でした。
出演者8人中、なんと日本人4人(娘も含めてですが)・・・
他にはデンマーク人とロシア人の留学生とフランス人の学生二人。
とにかく外国からの留学生が多いのが特徴です。

いつもは日本語分かる人いないからーなんて気持ちで子供たちと日本語で話すことが多いけれど、ここは普通に日本語、聞こえてきてしまう。

今回娘が吹いたのはドップラーのハンガリー田園幻想曲。
発表会が終わってから知ったのですが、どうやら日本のフルート好きの人の間ではとても人気の曲だそうです。
この曲を吹けるようになりたい一心でフルートを始める方も多いそう。

娘は、今の先生について、4年経ちます。
以前の先生の時にこの曲を渡され、チラっと触ってみたのですが、技術的にも音楽性の面でも、本当にかじる程度で歯が立ちませんでした。
あれから4年。
たった4年だけれど、毎日毎日の積み重ねと、先生のお陰で、ここまでくることができました。

今のフルートは、頭管部のみが銀のフルートですが、これは4年ほど前に買い換えたもので、フランスでは「上級アマチュア」用として売られているものです。
しかしどうやら日本では、高校の吹奏楽部などで普通に使われているグレードなのだそう。
日本人は早い時期から高価な楽器を使う傾向があるのかもしれません。
このことを知った時は軽くカルチャーショックを覚えました。

発表会を見にきてくださった先生が、終わった後にとても褒めてくれて、先生も嬉しそうだった。でも、最後に一言。
「フルート、もうそろそろ次にいった方がいいかもしれません。もう今のでは限界です」と。

実は最近娘のフルートを聞いていて「買い換えた方がいいのかしら?」と軽く思っていたところでした。
しかし、予算的にも、次のフルートを買い換えるとは言っても、今のほんの少しいいくらいを考えていたので、それでは意味がないみたい。
予算を大幅に越えて、日本へ家族皆で二回も行けてしまいそうな額になりそうな予感。

今回のリフォームで税金の還付金が支払われることになったので、それがそっくりそのまま消えてしまい、それでも足りないくらいっ。
大丈夫かしら・・・

さて、次は学年末の試験。それが終わったら怒涛の6月下旬。
気づけば6月が終わり、また日本の夏が巡ってきます。

最後に、伴奏を快く引き受けてくれた、娘の親友Cちゃん、本当にありがとう!
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by luceannejulie | 2015-05-18 21:12 | フランスの音楽院

Mel Bonis

娘のフルートの先生がCDを出されたと聞き、急いでアマゾンで注文しました。

1月に出されたみたいで、なーんだ、知ってたらもっと早く手に入れてたのに!と思いましたが・・・

Mel Bonisというフランスの女性の作曲家の室内楽の曲なのですが、かなり私の中ではヒットでした。
一回目は聞いたことのない音楽だったから、聞き流す感じで聞いたのですが、二度目くらいからどんどん音楽に引き寄せられて、気づいたら一日に何度も聞いていたという結果に。
知名度の低い作曲家の曲を広めたいという一心でCDを出されたのだそうで、それを聞いて、あの先生らしいなぁと思いました。
いつでも他の人のことをまず考えて行動する先生。
それでいてフルートの大先生で、実は、フルートの演奏を聞くのは初めてだったのですが、やはりすばらしかった。

こんなすばらしい先生に教えて頂けるなんて、本当に娘にはもったいないくらいだと思いました。
娘は、テクニックは優れていたのだけれど、どうしても音楽性を自分で身につけることができなくて、5歳半で始めて中学2年生くらいまでついていた先生の元ではその音楽性の壁を乗り越えることができずにいました。
そんな中での今の先生との出会いは娘にとってはかなりの転機でした。

もしフルートが少しでも好きでしたら、是非聞いてみてください。
ピアノもとてもいいのです。
本当にお薦めの一枚ですよ♪
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by luceannejulie | 2015-03-12 02:33 | フランスの音楽院

初めてのコンサート

週末に、次女の通っている音楽院でコンサートがありました。
この学校では、どうやら発表会(Audition)ではなく、コンサート(Concert)と言うらしい・・・
もうすぐでプロになるような人達が沢山演奏するから、ただで良質の音楽を聞きにこれる、実はとってもお得なコンサートなのですよ。ちょっとお洒落をして、どうやら毎回来ているらしい老夫婦とかがいらっしゃいました。

次女は昨年まではベルサイユのコンセルバトワールに在籍していましたが、2013年の秋からパリのSchola Cantorumスコラカントルムという音楽院に移籍しました。
エリックサティなどで有名な音楽院です。
我が家から通うにはなかなか遠い道のりなのだけれど、普段は高校から直接なので慣れてしまえばお手の物。電車とバスを乗り継いで一人で頑張って通っています。

嫌いなものだったら毎週わざわざ遠くまで通うのは苦痛そのものでしかないのだけど、通うことに多大な意義を本人自身が感じているので、あ~面倒臭いなぁとぼやいたことは一度もありません。

そんな事情で移籍した娘の最初のコンサート。義母も誘って家族総出で見にいきました。
そして、なんと日本人の多いこと!!!
10人くらいの参加者のうち3分の1くらいが日本の学生でした。
皆さん、日本の音楽大学を卒業してこちらに留学しにきている方なのだろうなぁ・・・
実際、娘の先生の生徒にも日本の女性がいて、彼女は日本の音楽院を卒業してこちらにやってきたそうです。
そんなほぼプロの方達のなかにポツンと15歳の娘が参加するというわけで・・・

次女のフルートはベルサイユに通い出して2年でとても上達したと思ったけれど、パリでのこの1年はその何倍も。やっぱり先生の力というのは絶大です。
おそらく次女と先生の相性がとてもよいのでしょう。
そう思うとこの偶然の出会いは本当にラッキーだったなと思います。

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建物は昔の修道院だそう。中庭があって、いろいろな楽器の音色が聞こえてきます。
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僕達は待つのに疲れてしまったよ・・・
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by luceannejulie | 2014-05-20 06:23 | フランスの音楽院